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Channel: 悠々美術館通信
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自分を変えていかないと

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春の大会で1回戦・野上中に12で敗れた。
普段の実力が出ず、全くいいところが出なかった。1点リードで勝負どころの6回に1死から四球、ショートエラー、四球で満塁のピンチ。タイムをとったが、押し出しの四球、次の内野ゴロで逆転された。
 
今の3年生は、私が転任してきた2年前の1年生で、3年生5人、2年生4人の潰れかけのチームだった。
4月当初は1年生も4人しか入部しなかった。
 
しかし、その後、1年生は5月に一人、7月に一人バレー部を退部して入部して、総勢6人になった。
秋の和歌山市大会では、2年生5人、1年生6人で決勝戦まで進出した。
レギュラーでいうと2年生4人、1年生5人の構成だった。
 
ところが、1年生5人が準優勝経験者であるにもかかわらず、彼らが最上級生になってから勝てなくなった。
それは、普段からふざけた気持ちで練習していたためだ。
練習の最初、キャッチボールをするとき、声をかけずに、しゃべりながらするので、試合ではいつも四球から崩れる。
 
だから、かりに素質があっても、メンタルが弱いので高校野球では続かない。素質がありながら途中でやめる可能性が高い。
 
春の大会の敗戦後、ずっと見なくなっていた高校野球の観戦に出向いている。もう一度、一から学びなおすためだ。
 
将棋の羽生善治が竜王など六つのタイトルを独占して「羽生フィーバー」が吹き荒れていたころの話だが、米長邦夫永世棋聖が、企業のトップを前に経団連で講演した。
 
「自分たちベテランはなぜ、若手の強豪に勝てないか」がテーマだった。
 
米長氏も羽生氏に名人位を奪われている。
 
「ベテラン棋士は得意の戦型を忘れられない。それを用いて勝った記憶が忘れられない。もうその戦型は通用しなくなっているのに・・・・」苦い経験をふまえて米長氏はそういった。
会場は水を打ったかのようにシーンとなった。それは、産業史の中にも実例があることを聴衆の企業経営者たちが知っていたからだろう。
 
自動車のブレーキは、円盤を両側から挟みつけるディスク・ブレーキが主流だが、高速時の性能にすぐれたこのブレーキの導入は、自動車産業の聖地アメリカが最も遅かった。旧式で圧勝した過去の記憶にとらわれ、新式への切り替えをためらったというのが定説になっている。
 
年齢が頑固にするのではない。成功が頑固にさせる。そして、成功者であるが上の頑固者は、状況が変革を必要とするようになっても、成功によって得た自信が、別の道を歩ませることを邪魔する。
これは、将棋にも自動車にも、野球にも当てはまる。
得意の戦型をものにした、と思ったとき、人は衰亡の入り口に立っている。
 
頑固であっては勝てない。
スポーツの世界では、年齢とともに体力が落ちるため、どんな天才でも、やがて引退となる。
けれども、将棋の世界は、体力勝負ではない。それなのに、ベテランが若手に敗北を喫している事実を知って、おそまきながら野球を高校野球の指導者や選手たちから学びなおしたいと願っています。
 
今後も、できるだけ、高校野球の試合を見学して、一から学びなおしたいです。

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