龍谷大平安がＶ争いの軸
京都大会は本日開幕する。今春の選抜大会４強の龍谷大平安が総合力でリードし、優勝争いの中心になる。
追いかけるのは春季府大会を制した京都翔英。シード勢では春準優勝の塔南や京都外大西、京都国際も充実する。福知山成美などノーシードにも実力校が多く、序盤から激戦が予想される。
龍谷大平安は選抜大会で経験を積んだ左腕市岡が大黒柱。体が一回り大きくなり、球威も増した。打線は橋本や2年の岡田ら長打力のある打者が並び、俊足の小川も調子を上げている。甲子園通算100勝にあと1勝と迫っており、ナインの思いは強い。
京都翔英は上位打線に破壊力がある。主砲の石原を軸に、急成長した山本や森元が脇を固める。投手陣は直球に威力がある右腕瀧野に加え、左腕高向も台頭。就任1年目の浅井監督の積極的な采配で勢いづけば、初の夏の頂点も見えてくる。
塔南は強力な投手陣を擁する。187㎝の大型右腕西原は故障から復帰し、築山は140㎞近い直球が持ち味。宮崎はスライダーに切れがある。立命館や西城陽、京都成章など有力校が並ぶ混戦区を勝ち抜けるか。
京都国際は4番木村が腰痛から復帰して打線に厚みが増した。投手陣は左腕柳田と速球派右腕清水が中心。昨夏の優勝校で好左腕杉沢を擁する鳥羽との初戦は大会きっての注目カード。勝者は上位に食い込みそうだ。
京都外大西は緒方や谷本らが並ぶ打線が強力。右の宮城を中心とした投手陣の踏ん張りが鍵を握る。春以降に鍛えてきた守備でリズムをつかみたい。
福知山成美は看板の強打と機動力が武器。攻守の要である森下と田井中が故障明けなだけに、実戦感覚を取り戻せるか。4回戦で龍谷大平安と対戦すれば、今大会を左右する一戦になりそう。
日星は経験豊かな左の波多野に加え、2年生右腕の北村も成長。初戦でぶつかる綾部も力がある。京都廣学館は投打にまとまり、宮津は左腕河辺と右腕上山が鍵を握る。
本格派右腕の上野を擁する乙訓、昨夏の準優勝メンバーが残る立命館宇治も総合力は高い。左腕原がいる東山、打撃力のある大谷、昨夏４強の京都共栄、京都明徳、北桑田、京都学園、北嵯峨なども上位を狙う。