和歌山大会 ▽準々決勝 智弁和歌山5-10市和歌山
春夏通算3度の優勝を誇る智弁和歌山が、準々決勝で今春のセンバツに出場した市和歌山に5-10で敗退。2年連続での出場を逃した。
史上最多の甲子園通算63勝の名将・高嶋仁監督は開口一番、「今の力はこんなもんでしょ」と淡々と語った。先発した背番号1の左腕・橋祐我は制球が定まらず、2回途中で3失点KO。打線はドラフト候補右腕・赤羽陸から5点を奪ったが、それを上回る大量失点に「橋はあれだけ球が高めに浮いたら(相手の)カモ。誤算でした」と悔しがった。
高嶋監督は昨夏の甲子園で初戦敗退した際に、今夏限りで勇退する意向も示していたが、秋以降の新チームでも引き続き指揮を執る方向だ。試合後は進退について「何とも言えません」とけむに巻いたが、「弱いまま(次に)渡してもね」と意欲を見せた。学校側も「夏で辞めるという話は聞いていない。引き続き指揮を執ってほしい」と説明した。