第98回全国高校野球選手権大会の甲子園練習が始まり、2年ぶり5度目の出場となる市和歌山など8校が参加した。
市和歌山のドラフト候補の最速145㎞右腕・赤羽陸が今春センバツのリベンジに燃える。1回戦の南陽工(山口)戦で8回まで無失点の好投も、球威の落ちた9回に一挙6点を失い敗戦。赤羽は「恥をかいた。情けない投球だった」と振り返る。
センバツ後はカットボールを習得し、ツーシームに磨きをかけるなど、打たせて取る投球術を身に着けた。県大会では智弁和歌山や箕島といった強豪校に勝利し、甲子園切符をつかんだ。
赤羽は「インコースの球で(打者を)つまらせる投球ができるようになった」と自信をのぞかせる。玉置隆(元阪神)を擁した市和歌山商時代の2004年以来、12年ぶりの夏勝利に向け視界良好だ。