第98回全国高校野球選手権大会の第一印象は「好投手が揃った」ということ。まず超高校級の評価を受けている投手は次の10人だ。
鈴木昭汰(常総学院) 左投左打 176cm/77kg
今井達也(作新学院) 右投右打 180cm/72kg
早川隆久(木更津総合)左投左打 180cm/73kg
高橋昂也(花咲徳栄) 左投左打 181cm/83kg
藤平尚真(横浜) 右投右打 185cm/83kg
藤嶋健人(東邦) 右投右打 175cm/78kg
寺島成輝(履正社) 左投左打 183cm/85kg
村上頌樹(智弁学園) 右投左打 174cm/78kg
高田萌生(創志学園) 右投右打 178cm/75kg
堀 瑞輝(広島新庄) 左投左打 177cm/72kg
都道府県大会が始まる前に高い評価を受けていたのは九州勢だった。とくに騒がれていたのが濱地真澄(福岡大大濠)、梅野雄吾(九産大九産)、山本由伸(都城)、太田龍(れいめい)の4人で、彼らが甲子園でどんなピッチングを見せるのか楽しみにしていたスカウトも少なくない。それが全員姿を消してしまった。
150kmを優に超える北北海道の左腕・古谷優人(江陵)、関東の剛腕・島孝明(東海大市原望洋)も敗れ、昨年春の選抜制覇に貢献した敦賀気比の投打の柱、山崎颯一郎、林中勇輝(遊撃手)も早々と姿を消した。それが7月後半に突入すると全国に点在する本格派が続々と甲子園に名乗りを挙げてきた。
前に挙げた超高校級10人のうち左腕は鈴木、早川、高橋、寺島、堀の5人、右腕は今井、藤平、藤嶋、村上、高田の5人で、プロのスカウトがとくに評価しているのが高橋、藤平、寺島、高田の4人だ。