桃源郷
理想郷の地図はない
桃源郷の由来は、陶淵明の詩「桃花源記(とうかげんき)」です。
ある猟師が深い渓谷に分け入ってしまい、どこまでも桃の花が咲いている林を見つけた。その林の奥へ入り込んでいくと、戦いを逃れた人たちが、美しい村で幸せに暮らしていた。
子供たちも老人も楽しそうに遊んでいる。暦もなく、心の安らぎと楽しさに満ち溢れていて、あくせく考えることもない。
このような内容の長い詩なのだが、この詩から、人里離れた理想郷のことを桃源郷と呼ぶようになった。
この猟師は再び桃源郷を訪れようとしたが、道に迷ってしまい、たどり着くことはできなかった。その後1600年たっても、探し当てた人は誰もいない。
それはきっと、桃源郷とは探し当てるものではなくて、心の中に築いていくものだからでしょうね。
自分の心の中で桃源郷を切り拓きたい
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陶淵明(とうえんめい)365年~ 427年