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リオ五輪 男子体操団体で金メダル獲得の要因

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勝負強さ磨いた賭け
 
 5人が手をつなぎ、満面の笑みを浮かべて表彰台の中央に上がった。2大会連続で銀メダルと近くて遠かった頂点。予選4位から完成度の高い演技をそろえて巻き返し、「金を絶対的に取れるチームだと証明できた」。内村はかみしめるような言葉で日本の強さを誇った。
  世界選手権個人総合メダリストの4人と、ゆかで圧倒的な高得点を挙げ、跳馬も得意な白井。団体総合の得点にどれくらい貢献できるかを基準に選ばれた最強の顔触れだ。
 
この5人を選考するに当たり、水鳥監督は賭けに出た。内村以外の個人総合枠を昨年より一つ減らして1枠にした。単純に戦力面を考えれば2枠の方が良かったが、ハイレベルな争いを経て、勝負強さを磨いてほしいという狙いがあった。
  賭けは成功した。ともにロンドン五輪代表の加藤と田中の激しい競り争いとなり、重圧に身を置きながら2人は演技した。最終的には加藤が土壇場で会心の演技を披露して田中を上回り、「五輪のぴりぴりした場面でも、このような演技ができる自信が付いた」。その後スペシャリスト枠で代表入りした田中にとっても「押さえるべきところを押さえられた」と手応えを感じる争いだった。
  決勝では内村が平行棒と鉄棒で得点を伸ばせなかったが、その2人がきっちりとカバー。内村は「佑典(田中)と凌平(加藤)が安定したいつも通りの演技をしてくれて助かった」と感謝した。特に加藤は予選から計11種目で大きなミスは一つもなかった。2番手、3番手が成長し、内村頼みを脱却。チーム力が上がり、3大会ぶりの栄冠に手が届いた。

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