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巨人がドラ1方針転換→ 元“都立の星”に狙い

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「高校生よりも大学、社会人を優先するんじゃないか」
  巨人の周辺から、こんな声が聞こえてくる。
 
  作新学院の優勝で終わった夏の甲子園。今秋ドラフト1位候補に挙がる寺島成輝(履正社)、藤平尚真(横浜)、高橋昂也(花咲徳栄)の「ビッグ3」に加え、優勝投手となった今井達也(作新学院)ら高校生の評価について、巨人内では洗い直しが行われている。
 
 「巨人は甲子園期間中、とくに寺島に注目していた。堤GMが甲子園で2度も投球を視察したくらいだからね。『Aランク』の位置づけに変わりないが、ベスト16で敗退したこともあり、1年目からすぐに先発ローテでフル回転できるまでの力があるのか、育成する時間が必要なのではないか、という声が内部にも出てきているようだ。そこで浮上するのが大学、社会人の1位指名。チームは首位の広島と8ゲーム差で、2年連続V逸の可能性が高い。至上命令である来季の優勝奪回を果たすには、菅野、田口に次ぐ即戦力の先発投手が必要不可欠」
 
  巨人は昨秋ドラフトで1位に桜井俊貴(立命大)、2位で重信慎之介(早大)と大学生を指名した。昨年、笠原将生らが起こした野球賭博事件の影響で、「即戦力」と「学歴」を重視した。その桜井らも結局は戦力にならず、昨年以上に「即戦力」が必要なチーム事情がある。
 
  大学生では田中正義(創価大)、柳裕也(明大)らが1位候補に挙げられている。その中で評価を上げているのが、7月に行われた日米大学野球選手権でエース格として活躍した最速153㎞右腕の佐々木千隼(桜美林大)だ。
 
■縦・横2種類のスライダーのキレは抜群
 
  佐々木はこの大会の開幕投手に抜擢されると、3人の巨人スカウトが見守る中で、73安打1失点、12奪三振の好投を見せた。
 「日野高校時代は西東京でベスト8進出。『都立の星』と呼ばれ、注目を集めた。大学に進学して体も大きくなり、下半身も強くなった。縦、横2種類のスライダーのキレもよく、投球の安定感はアマ球界屈指」(セ球団スカウト)
 
  桜美林大は寮がないため、佐々木は自宅通学している。下級生の時にはスーパーでアルバイトをしながら野球に打ち込んだ。栄養士の資格を持つ母が食事管理をする。決して環境には恵まれていないが、過去に都立高出身者のドラフト1位はひとりもおらず、東京が本拠地の巨人にとって「都立の星」は話題にもなる。
 
そもそも巨人と桜美林大との関係は深い。過去に川相三軍監督、OBの桑田真澄氏の息子が野球部に在籍し、川相三軍監督の息子・拓也は14年育成ドラフト2位で入団。二軍は過去に何度も、親善試合を行っている。その過程で巨人は以前から佐々木をマークしてきた。他球団はその経緯を知っているから、簡単には手を出せない。今秋ドラフトでは、先日の練習試合で右肩痛から復帰登板を果たした創価大の田中が1番人気。左投手が欲しい球団は寺島に触手を伸ばすだろう。その中で巨人が佐々木の単独指名を狙う可能性がある。
 
  巨人の決断はいかに。

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