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世界農業遺産にみなべ町・田辺市のウメ栽培などが認定される

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世界農業遺産
日本3地域を認定 和歌山・宮崎・岐阜 
 
世界農業遺産の認定地域を決める会議が、ローマの国連食糧農業機関(FAO)本部で開かれ、和歌山県のみなべ・田辺地域、宮崎県の高千穂郷・椎葉山地域、岐阜県の長良川上中流域の認定が決定した。これで日本の認定は計8地域になった。認定地域間の連携や農産物のブランド化の活用など、地域振興に弾みがつきそうだ。
 
 
 各県の関係者は最終審査に先立ち、伝統農法や生物多様性の保全への取り組みなどをアピールした。岐阜県の長良川上中流域は住民らが清流を守りながら続けるアユ漁や伝統文化を申請。古田肇知事は流域の「里川」の魅力を紹介し「里川を守ってきた知識や経験を次世代や世界に伝えたい」と強調した。
 
 和歌山県のみなべ・田辺地域は養分に乏しい山の斜面で高品質のウメを持続的に生産する技術を申請した。仁坂吉伸知事は「地域の資源を有効活用し、ウメを中心とした農業や伝統文化で生活を支えてきた」と紹介した。
 
 宮崎県の高千穂郷・椎葉山地域は山間地での焼き畑農業や棚田のコメ作り、神楽などの伝統文化を申請。河野俊嗣知事は「複合経営で、資源保全と農林業を共存させている」と力説した。同地域にある五ケ瀬中等教育学校の宮崎麻由香さん(18)も「認定は私たちに明るい将来をもたらす」と訴えた。
 
 
 ▼世界農業遺産 伝統的な農業や農村の文化、景観を継承するため、国連食糧農業機関(FAO)が創設し、2005年に認定を始めた。日本ではこれまで(1)トキと共生する佐渡の里山(新潟県)(2)能登の里山里海(石川県)(3)静岡の茶草場農法(静岡県)(4)阿蘇の草原の維持と持続的農業(熊本県)(5)クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環(大分県)が認定されている。今回バングラデシュの1地域も決まり、認定されたのは15カ国の36地域となった。このうち日本は8地域が認定されている。

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