8月27日、高校日本代表VS大学日本代表の壮行試合が行われた。
高校、大学代表の14投手が登板したが、NO.1は?
観戦した評論家の西本聖氏によると、NO.1は作新学院の今井投手。大学生を入れた中ても今井が一番と評価した。フォームのバランスが抜群。アウトローに150㎞近いボールをしっかり投げ込める。桜美林大の佐々木(千隼)君も良かったが、総合的に見て今井投手が一番。
「スピードは出るけれどコントロールが・・・」という投手が多い
西本氏によると、高校生、大学生のレベルは上がっている。体格も良くなった、ボールも速くなった、いろんな変化球も投げられる。でもピッチャーで一番大事なのはコントロール。そのためにはしっかりとしたフォームで投げなければならない。私も投手を20年やった。「150㎞を出せるなら1億円出してでも」と思ったこともある。でも135~6㎞でもコントロールさえ良ければ20勝できた。スピードかコントロールか。どっちを取るかと言われればもちろんコントロール。野球は球速を競う競技ではない。コントロールなんです。西武の菊池雄星がようやく2桁勝てた。やはりフォームが安定してきたから。角が取れてきて余分な力が入らない。暴れなくなったからだと思う。
今夏の甲子園に出なかった東海大市原望洋(千葉)の島孝明投手について
西本氏 140㎞台後半が出ていたしいいボールは投げていた。課題は下半身の使い方。踏み出した左膝が突っ張る。膝にゆとりがない。膝を90度に曲げるくらいの意識があれば右胸が膝に着きやすく前でリリースできる。島君はその逆で膝が突っ張るから重心が高くなってリリースも上。だから高めにいってしまう。
西本氏 「150㎞が出た」。そこだけを見過ぎていないか。スピードは出るのにコントロールがない。何でそういうボールが行ってしまうのか、見つめ直すことが必要。正しい投げ方をすればおのずと結果は付いてくる。今井君がそれを証明してくれたと思う。
<壮行試合に登板した投手>
【高校生】
早川隆久(木更津総合)
藤平尚真(横浜)
寺島成輝(履正社)
島孝明(東海大市原望洋)
高橋昂也(花咲徳栄)
堀瑞輝(広島新庄)
今井達也(作新学院)
【大学生】
柳裕也(明大)
浜口遥大(神奈川大)
吉川峻平(関大)
斉藤大将(明大)
伊藤将司(国際武道大)
佐々木千隼(桜美林大)
田村伊知郎(立大)