十六夜
初々しい恋の色
九月の誕生色は十六夜（いざよい）の夜空の深い紺色だ。
「いざよう」とは、出るのに時間がかかるという意味だ。
十五夜に比べて、たった一日の違いなのに、約40分、月の出が遅くなる。
冴えわたった空は、くっきりと月を浮かび上がらせる。
いざよいながら進んでいく恋の道。
初々しい恋人たちを思い浮かべることができる。
相手がどう考えているのかを、一生懸命おしはかろうとして、なかなか前へ進めません。
そんな恋は、何よりの心のレッスンなのかもしれません。
微笑ましい二人を、月がやさしく見守ってくれているようです。
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