月の鏡に心を映せば
「月々に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月」
と歌われた中秋の名月は、旧暦八月十五日の月のことです。
満月はその形から鏡にたとえられて来た。澄み切った少しの曇りもない満月は月の鏡だ。
これは、自分の姿を映す鏡ではなくて、心を映す鏡といえる。
月をじっと見つめていると、心の奥底まで見透かされそうな、そんな不思議な気持ちがしてきませんか。
お月見は、たんに月の美しさを愛でるだけのものではなく、月の鏡に心の本当の姿を映してみるという意義があるのかもしれません。
わたしは、自分の気持ちに正直に生きたい。