「ライブドアブログ OF THE YEAR 2015」が発表された。
その「話題賞」に、若手の中学校教員である真由子先生のブログ「公立中学校 部活動の顧問制度は絶対に違法だ!!」が選出された。毎日新聞の社説や、衆議院の予算委員会でも取り上げられるほどに、関係者の間ではよく知られたブログである。
真由子先生の主張は「教員は『ボランティア』である部活動に、強制的に参加させられます」(2013年3月25日)という表現に集約されている。
多くの中学校において「全員顧問制」というかたちで、任意であるはずの部活動指導が、先生に強制されている。それが、先生の負担を増大させ、授業準備にかける時間、生徒に向き合う時間を先生から奪っている。真由子先生は、部活動顧問を担当しないという選択肢が認められるべきと訴える。
先生だって、一人の労働者であり、人間である。制度上において任意の自主的な活動とされているものに、強制的に借り出される必要はないという考えが注目を集めている。
いっぽう、わたしは、部活動がやりたくて教員の道を選んだ。野球監督が夢だった。
感謝しているのは30年間、野球監督をし続けさせてくれた、和歌山市教育委員会や和歌山市の中学校に対してだ。部活動を通じて素晴らしい体験をさせていただいたことに感謝するとともに、一つのことに打ち込んでいると、そこから見えてくる道がある。その道を野球部の部員や、一般の生徒たちにも還元していきたい。