自己採点は「60点」
10月8日
大阪大会準々決勝で大阪桐蔭が北野を7-0の七回コールドで下し、初芝立命館、上宮太子とともに4強入りした。大阪桐蔭は注目の1年生、根尾昴投手が公式戦初登板し、7回2安打無失点と好投した。
右腕から気迫がみなぎった。中学時代から146キロを計測して注目を集めるスーパー1年生、根尾が先発で公式戦デビューを飾った。
「朝、監督から(先発を)言われて『よっしゃ、いったろう』という気持ちだった。攻撃陣が点を取れるようにリズムを意識して投げた」
直球とスライダー、チェンジアップの3種類を投げ分けて北野打線を翻弄した。
自己採点は「60点」と高くはなく、与えた3四球への反省が口をついた。西谷監督も「もっとできる子。理想は高い」と満足することはなかったが「初めてで緊張する中で、よくやってくれた」と評価した。
4回戦の大阪偕星学園戦では1-1の六回に代打で決勝ソロを放ち、非凡な打撃センスも見せつけた。中学時代はアルペンスキー男子回転で全国大会優勝を果たすなど抜群の運動神経を誇る。投手としても躍動した新星の成長曲線が楽しみだ。