交錯する感情
いたはし→いとほし→いとし・・・・・・
まるで、伝言ゲームのようですが、「労(いたわ)しい」が愛おしいに変わっていったようです。
「労しい」とは、不憫におもったり、気の毒に思ったりすること、同情と愛とは違うといいますが、言葉の上では、同情から愛に変わっていったようです。
もうひとつ「いたはし」は「厭(いと)わしい」が語源だという説もある。
「厭う」とは、嫌うとか嫌がるという意味です。
愛おしい、労しい、厭わしい、言葉も似ているので、いつの間にか混同されたとしてもおかしくはありません。
そのうえ、感情的にも行ったり来たりするものです。
労しい、厭わしいと感じたときも、愛おしいということにしておけば、安楽に生きられるのかもしれませんね。