上杉謙信の愛刀、里帰りを
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評価額3億2000万円、寄付募る
上杉謙信と景勝が愛用し、現在は国宝に指定されている太刀を新潟県上越市が購入する方針を固め、村山秀幸市長が発表した。歴史に特化した博物館として2018年にリニューアルオープンする予定の市立総合博物館の目玉にする考えだ。
太刀は鎌倉時代の作。刃渡り79㎝、名は「無銘一文字(むめいいちもんじ)」。号(愛称)は「山鳥毛(さんちょうもう)」で、刃の模様が山鳥の羽毛に似ているからという説がある。
個人が所有し、岡山県立博物館に預けられている。市は所有者の「市が希望するなら太刀を謙信の故郷に戻したい」との意向を確認したという。
専門家による評価額は3億2000万円。市は市民からの寄付を募るとともに、市外からの寄付も得られるようふるさと納税受け入れの準備を進める。
県教委によると、新潟県の国宝は十日町市の笹山遺跡から出土した深鉢形土器(火焰〈かえん〉型土器を含む928点の出土品で構成)の1件しかない。