巨人・大田泰示外野手(26)、公文克彦投手(24)と、日本ハム・吉川光夫投手(28)、石川慎吾外野手(23)による「2対2」の交換トレードが成立した。大田は08年のドラフト1位、吉川は06年の高校生ドラフト1巡目で12年のMVP左腕。「ドラ1」同士の大型トレードとなる。
吉川投手と大田外野手では、つり合いが取れない感が強いが、おそらく日本ハムは、2,3年後、大谷選手のメジャー流出を予想し、それに備え、大田を獲得したと思われる。
大田は東海大相模高で高校通算65本塁打を放ち、松井秀喜さんの背番号「55」を継承した。巨人は、まだ26歳と若い未完の大器に対し、環境を変えることで全能力を発揮してほしいという思いも強く、今季の日本一チームでのプレーが実現することになった。
吉川は広陵高から日本ハムに入団。12年に14勝5敗、防御率1・71の好成績を挙げ、最優秀防御率、MVPに輝いた。14年には開幕投手を務め、昨年は2度目の2ケタとなる11勝をマークした。今季も序盤から先発としてチームを支え、終盤には抑えも経験。プロ初セーブを挙げ、7勝6敗3セーブ、防御率4・19だった。
日本シリーズ終了直後、来季のV奪回を目指す巨人と2年連続日本一を狙う日本ハムの間で、積極的な大型トレードが成立した。
◆大田 泰示(おおた・たいし)1990年6月9日、広島・三次市生まれ。26歳。東海大相模高で通算65本塁打し、08年ドラフトで巨人、ソフトバンクが1位競合。原辰徳監督(当時)がくじを引き当てた。通算225試合、打率2割2分9厘、9本塁打、40打点。188センチ、95キロ。右投右打。今季年俸2100万円。
◆公文 克彦(くもん・かつひこ)1992年3月4日、高知県生まれ。24歳。高知高3年時、夏の甲子園で史上初の2日連続降雨ノーゲームを経て、再々試合で如水館(広島)に勝利。大阪ガスから12年ドラフト4位で巨人に入団。通算15登板で0勝0敗、防御率3・07。173センチ、78キロ。左投左打。今季年俸850万円。
◆吉川 光夫(よしかわ・みつお)1988年4月6日、福岡市生まれ。28歳。広島・広陵高から06年高校生ドラフト1巡目で日本ハム入団。12年にMVP、ベストナイン、最優秀防御率を獲得。通算162登板、48勝56敗3セーブ、防御率3・71。左投左打。今季年俸は9500万円。
◆石川 慎吾(いしかわ・しんご)1993年4月27日、大阪府生まれ。23歳。東大阪大柏原高から11年ドラフト3位で日本ハムに入団。通算103試合、打率1割9分3厘、3本塁打、23打点。178センチ、76キロ。右投右打。今季年俸1000万円。