日本ハムにとっては久々の栄冠だが、4年ぶりにファイターズに復帰した吉井理人投手コーチは昨年もソフトバンクで日本一を経験しており、2年連続で頂点にのぼりつめた。
吉井コーチの功績を最も端的に顕しているのがリリーフ防御率だ。昨年のファイターズはリリーフ防御率が3.19でリーグ3位だったの対し、今シーズンは2.67で1位に躍り出ている。
吉井コーチが昨年所属していたホークスは、昨年が2.83で同1位だったが、今シーズンは2.98でファイターズに抜かれ2位に甘んじている。両チームともに多少の選手の入れ替えがあるとはいえ主力の顔触れに大幅な変更がないだけに、これだけのちがいが表れているのはやはり吉井コーチの指導力といえる。
吉井理人(よしいまさと、1965年4月20日 -51歳)は、和歌山県有田郡有田川町出身の元プロ野球選手(投手)。
現役時代は、近鉄バファローズを皮切りに、4球団・メジャーリーグベースボール3球団でプレー。2007年に現役引退。北海道日本ハムファイターズと福岡ソフトバンクホークスのコーチを務めている。
高校までを和歌山県で過ごす。東尾修(元西武ライオンズ監督)とは卒業した小学校・中学校・高校が同じ。
県立箕島高校では2年生の時、1982年の春の選抜に控え投手として出場。準々決勝では上野山辰行投手(同志社大)をリリーフして甲子園初登板を果たすが、エース榎田健一郎を擁するPL学園に0-1で惜敗。1年上のチームメートに住吉義則(日本ハム)、畑山俊二(阪神)がいた。翌年にはエースとして夏の甲子園に駒を進める。この大会では3回戦に進出するが、津野浩のいた高知商に敗退。高校同期に山下徳人(現・千葉ロッテ二軍監督)がいる。1983年秋のプロ野球ドラフト会議で近鉄バファローズから2位指名を受け入団。