金額よりも条件よりも、現役への思いが上回った。楽天松井稼頭央外野手(41)が9000万円減の年俸7000万円で1年契約を交わした。「この成績ですから。実力がありませんでした。それでも必要としてもらえたことが、ありがたいです」と、56%ダウンを受け入れた。
何歳になっても現役で勝負したい。「もう1回レギュラーを取りたい。1打席でも1試合でも、1年でも長くやりたい」。今季は56試合で打率2割1分3厘。「僕は、たとえ球団から契約できないと言われても現役を続けたい」と言い続けてきた。衰え知らずの情熱がある。
松井稼は「僕はいつもモチベーションが変わらない。毎年、シーズンが楽しみなんです」。生涯現役の心で、プロ24年目のシーズンへ挑む。
<過去の大幅ダウン>契約更改で、過去最大のダウン率は2016年杉内俊哉(巨人)の90%(5億円→5000万円)。野手では13年小笠原道大(巨人)の84%(4億3000万円→7000万円)が最大。他球団に移籍したケースでは中村紀洋(オリックス→中日)の98%(2億円→400万円)がある。