来年12月から
低バウンド&飛距離UPで硬式に近く
従来の軟式A号(一般向け)、B号(中学生向け)、C号(小学生向け)を、M号(=メジャー、中学生以上向け)、J号(=ジュニア、小学生向け)に変更。バウンドの高さは15%抑える一方、変形しにくくすることで空気抵抗を減らし、飛距離アップを実現した。衝撃値は1%増と安全性はそのままに、打球感などをより硬式ボールに近づけた。
発売時期は、M号が2017年12月、J号が18年後半の予定で、価格も現行ボール程度(A号600円)となる見込みだ。
中学生向けの規格を一般向けに統一した経緯について、全日本軟式野球連盟の宗像豊巳専務理事は「中学生の体格は(対象のボールを導入した約60年間で)大きく伸びた(身長16.9㎝、体重14.2kg増)」と説明。B号からM号では、大きさが70ミリから72ミリに、重さは135gから138gに、それぞれ増すが「身長、体重、手の大きさなども加味して、多面的に判断した」とした。
軟式野球の競技者・愛好者からは低バウンドのボールを要望する声が多く、競技指向の高まりも新意匠に反映された。宗像専務理事は「中学野球から高校野球といった、軟式と硬式の相互移行が図りやすくなる。時代の変化に柔軟に対応し、安全・安心なボールを作ろうということ」と、狙いを明かした。