米大リーグの球団首脳や選手の代理人らが集まるウインターミーティングがワシントン近郊のホテルで開幕。日本ハムの大谷翔平投手(22)が、球団から2018年以降のポスティングシステムを利用しての米大リーグ挑戦を容認されたことを受け、各球団が一斉に反応した。レッドソックスが既に調査を開始していることを認めるなど具体的な動きも浮上。全米注目の“移籍会議”で初日から主役となった。
海の向こうからのニュースは、瞬く間に全米に広がった。本来は、来季に向けた補強が話題の中心になるウインターミーティング。しかし、今回ばかりは様子が違う。早くても1年後の移籍となる「OTANI」が、その主役となった。
「われわれは調査しているよ」
レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキ編成本部長(60)が米AP通信などに明言した。レ軍の担当記者だけを集めた記者会見で明かしたもので、日本向けのリップサービスは一切なし。名門で編成の全責任を負う、最高幹部の言葉だけに重みがある。
同本部長は投打二刀流での起用にも言及した。「とても難しいこと」と前置きした上で「もちろん、あり得る。ベーブ・ルースはできたのだから、できないことはない」と「神様」の名前まで引き合いに出し、「恐らく100年に1人の人材」と強い関心を隠さなかった。