$ 0 0 幻の花 風花が舞うと、山には雪が・・・と思ってしまう。ちらちらと風に運ばれてきた雪片。その雪片を花びらに見立てたのが風花。 山が雪だということを知らせに来た、小さな使者のようです。雪よりも淡く、役目が終わればすぐに消えてしまう風花。あっけないくらいの儚さです。風のある日に、ちらちらと降る小雪や小雨のことも風花というそうです。 風に漂って、一瞬の輝きを残して散ってゆく。まるで幻の花のよう。人々はそこに、命の輝きを見たのかもしれません。だから、雪と呼ばずに、花と呼んだのではないだろうか。