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Channel: 悠々美術館通信
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巨人の大型補強

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カネと人気の力をいかんなく発揮
 
 巨人が実力を発揮して、選手を育成するのではなく、他球団から有能な選手を「引き抜く」の大補強を発動中だ。
 
FAで獲得したDeNAの先発右腕・山口俊(29)とソフトバンクの救援左腕・森福允彦(30)。さらに日本ハムの外野手、陽岱鋼(29)もほぼ確実。
日本ハムからは先発左腕の吉川光夫(28)をトレードで、外国人では13年に楽天の日本一に貢献した内野手のマギー(34)を戦列に加えた。
さらに、メジャーリーガーの164㌔右腕・カミネロ(マリナーズ)も獲得しそうだ。
 
  いずれも主力級の実力者で、ツボを押さえた補強でもある。自己最多の11勝を挙げた山口俊と12年のパ最優秀選手に選ばれた吉川光には先発の一角を任せられ、森福は衰えがみえる救援左腕・山口鉄也(33)をカバーできる。陽は球界を代表する外野手で、一、三塁を守れるマギーはベテランの域に入りつつある阿部慎之助(37)や村田修一(35)の保険にうってつけだ。さらに、カミネロが加入すれば、抑えも万全だ。
 
  一方、生え抜きの若手を取り巻く環境は厳しさを増す。15年ドラフト1位で入団した右腕の桜井俊貴(23)は故障もあって、即戦力の評価に見合う活躍ができなかった。来季、先発で桜井より先にチャンスを与えられるのは山口俊であり、吉川光になるだろう。
14年ドラフト1位で入団した内野手の岡本和真(20)も苦しい。村田と三塁の定位置を争う期待の星だったが、現時点における来季の位置付けは、16年のベストナインに輝いた村田のバックアップをマギーと争う立場。
  思い起こされるのは、日本ハムに移籍した大田泰示(26)だ。超高校級スラッガーの肩書を引っ提げて08年のドラフト1位で入団しながら、厚い選手層に阻まれて巨人を去ることになった。
  16年の日本シリーズは、生え抜きの若手を我慢強く起用して才能を最大限に引き出した日本ハムと広島の間で争われた。
しかし、巨人の環境では、日本ハムの大谷翔平や中田翔、広島の鈴木誠也や丸佳浩といった若い才能が伸びてこない。いっそ、FAの人的補償で他球団に移った方が、チャンスが芽生える。

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