明日は宝船に
瀬とは、川の流れの浅いところ、または、急流のことです。
一年を川に見立てると、暮れも押し迫ったころは瀬にあたるということですね。
「年の瀬や 川の流れと 人の身は 明日待たるる その宝船」宝井其角
俳人・宝井其角と赤穂浪士・大高源吾が討ち入り前に交わしたといわれる歌です。
舟で川の瀬を越すように、年の暮れをやっとの思いで乗り越えることを「年の瀬越し」というそうですが、その舟は、明日には宝船になるかもしれない・・・そんな夢を抱かせてくれる。
※赤穂浪士の討ち入り
赤穂浪士(あこうろうし)は、元禄15年(1702年)12月14日深夜に藩主・浅野長矩の仇である吉良義央の屋敷に討ち入り、吉良義央および家人を殺害した(赤穂事件)