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Channel: 悠々美術館通信
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さまざまな色で満ち溢れている私たちの一生
 
「彩(いろどり)」という漢字の「采」という部分は、木の実を手で取るという意味です。
色とりどりの木の実や果実・・・自然からの贈り物は、ほんとうに豊かな彩りに満ちています。人はそれらを摘み取って色を染めていたので、彩という意味を持つようになった。
「采」だけでも「いろどり」という意味があったようだが、「彩」と書くことによって、さらに美しさを強調するようになった。
「彩」は「色取り」とも書きます。
「色」という漢字は、新春早々すみませんが、男女が交わっている様子を写した象形文字だそうで、「色事」「色情」など、情欲を示す言葉に使われる。
高揚した感情は、表情やそぶりに現れるので、顔色という意味ができ、顔立ちの美しさや風情、気配などへと、意味が広がっていきました。
平安時代は「色好み」というと、恋に一途なのはもちろん、和歌や音楽にも優れている芸術に秀でた人のことをいいました。
さまざまな色に満ち溢れているこの地球・・・・私たちの一生も、そして心の中も同じ。
それを表す言葉が、命を生み出そうとする行為から生まれたと思えば、たいへん興味深いものがあります。
 
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