北海道日本ハムファイターズ 11大谷翔平選手は、岩手県奥州市出身、22歳。
身長193 cm体重 97 kg の超大型選手でありながら、身のこなしは軽快で、投げてよし打ってよしのスーパープレーヤーだ。
思えば、高3のときにメジャー志望でほかの11球団がドラフト指名を見送ったなか、日本ハムが敢然と1位指名して、口説き落として入団させた。
その後、大谷選手は順調に技量を伸ばし、プロ野球界の至宝と言ってよい存在である。
ところが、その天才にも、思わぬ弱点があることを、この春知った。
大谷選手は、投手としても打者としても天才的だが、大柄な割にドンくさいところが全くなく、自分の身体をうまく使いきって、160㎞近くの球を投げたり、ホームランを打ったりできるのだが、大柄にもかかわらず身体がよく動くところが、走塁や守備の機会に落とし穴が待ち受けている。
投手として投げたり、打者として打つときにはない障害物が、走塁や守備機会にはある。
それがベースであり、野手との交錯だ。スライディングのタイミングがわずかに遅れたり、ギリギリの打球に反応して味方の野手と交錯して大けがをするという落とし穴を、今回垣間見た。
大谷選手はまだまだ若い。今回の脚を痛めたり、肉離れをしたことをよい教訓として、走塁や守備で頑張りすぎないことだ。それが、天才の選手生命を長持ちさせるなら、長期的な展望からはよき経験といえるかもしれない。