春季関東大会 準々決勝
霞ケ浦 000 030 102 6
日大三 213 020 00x 8
大型左腕としても「デカプリオ」のポテンシャルは底知れなかった。日大三・金成麗生内野手はピンチをすべて直球で押しきった。
2回2死二、三塁に4回2死二塁。193cmからぐわんと投げおろす剛球に、霞ケ浦打線は上位も下位も空を切った。これが公式戦初先発。「配球なんてほとんどないです。捕手が真ん中に構えて両サイドに散る感じ。細かい制球はできないので」。粗削りながらあっけらかんと笑う姿に、風格さえ感じさせた。
一塁転向後に打力が開花。この日も3安打したが昨夏までは投手だった。猛暑はエース桜井周斗投手1人では投げ抜けない。小倉全由監督(60)が「1試合でも投げてくれたら桜井が楽になる」と起用した試運転。8球団のスカウトの前で自己最速を1キロ更新。5回1死から3ラン被弾で交代も、3安打5奪三振、最速149kmの衝撃にプロも目を見張った。