左手の血行障害解消を目的に血管外膜剥離術の手術を6月7日に受けた中日・岡田俊哉投手(25)の実戦復帰が早くても9月以降になることが分かった。
患部にギプスを巻き、ナゴヤ球場で、股関節や肩肘のストレッチなどを行った侍左腕。手術を受けた群馬県内の病院を9日に退院し、10日から同球場でリハビリを開始した。「こういう(長期の2軍調整中の)タイミングで投手コーチ、森監督に提案してもらったんですが、遅かれ早かれ、手術することになっていた。やるなら早くやって、早く復帰するのが一番ですから」と、前半戦を棒に振ってでもシーズン中のオペに踏み切った理由を説明した。
入団前後から左手の指先に「もともと冷感があった」という岡田。2013年頃から、利き手の指先から感覚が失われる血行障害の症状に悩まされるようになったといい「放置して、だましだましやっていた。毎試合、そこ(症状)との戦いでした」と振り返った。
3月のWBCに日本代表で出場したが、NPB球より滑りやすい公式球に対処しようとするあまり、投球フォームが崩れ、大会前から不振に陥った。ただし「フォームのことは指先に関係ない」と因果関係は否定した。
今後は1,2週間後にギプスが外れて、本格的なリハビリが始まる。「投球開始は8月を目安にしています」と説明したように、9月頃の1軍復帰を目指すことになりそうだ。