鍛治舎監督は「今年の夏で最後。気持ちは今年の春から固めていた。やるべきことはやった。しっかりと下地を作ることができたのでいい形でバトンを渡せる」と今夏の甲子園を最後に秀岳館監督を退任すると語った。後任は未定。
今春の選抜大会前に、学校側が「3年契約」を理由に監督交代の検討に入るなどして浮き彫りになった退任騒動が思わぬタイミングで動いた。
鍛治舎監督は熊本大会の準々決勝翌日に突発性不整脈で入院し、準決勝と決勝は病室で観戦したが「健康面の不安は全く関係ない」という。
鍛治舎監督は県岐阜商、早大を経て、1974年に松下電器(現パナソニック)に入社。現役引退後は監督としてチームを率いた。2014年に秀岳館の監督に就任し、昨年の選抜大会から3季連続で甲子園大会4強入りを果たした。
今後については「野球の指導者としての情熱はある。そのモチベーションは高い」と指導者続投に強い意欲を見せた。名将だけにその再就職を巡って争奪戦となりそうだ。
この日、大阪府内での練習前に指揮官から退任の意向を伝えられたナインは一様に驚きながらも「監督にとって最後の大会になるので目標(優勝)を達成したい」と初の全国制覇に気合を入れた。鍛治舎監督とナインの最後の夏に全国制覇が実現するか?