犬も歩けば棒に当たる
歌留多
歌留多の語源はポルトガル語のcarta。
英語ではcard、ドイツ語ではkarte。
日本には、昔から貝合わせという遊びがあった。二枚貝の貝殻はどんなに似ていても、ぴったりとかみ合うのは一組だけらしい。
やがて、貝に歌や絵が描かれるようになっていった。
この貝合わせとポルトガルから入ってきたカルタをルーツとして歌留多ができたようだ。
一番親しまれているのは「いろは歌留多」でしょう。
江戸、京、大阪など、内容にバリエーションがあるものの、おなじみのことわざは、それぞれに趣がある。
「犬も歩けば棒に当たる」の「棒に当たる」とは、人に棒で殴られるという意味。
本来は、犬がうろつき歩いていると、人に棒で叩かれるかもしれないというところから、でしゃばると災難にあうという意味であった。
現在では、「当たる」という言葉の印象からか、何かをしているうちに思いがけない幸運があるという、反対の意味で使われている。
『江戸いろはかるた』の第一句。