本塁打
三本松:渡辺裕貴
下関国際:吉村英也
継投
三本松:佐藤圭悟 - 渡辺裕貴
下関国際:植野翔仁 - 品川優人
序盤で4点リードを許しながらも諦めなかった。1日2000スイングをノルマに寸暇を惜しんで振り込んできた打線が5~8回に1点ずつ返した。主将の植野は5回に反撃の口火となる左前適時打を放ったが、エースとしては12安打9失点。最後まで続投させた指揮官は「これまで一番苦しんできた選手。最後まで信じてあげたかった」と話した。
植野は今年2月に“失踪”した。携帯電話は入部時に解約させられる。練習は早朝2時間、授業後の午後4時~11時までというスパルタ。野球漬けの日々に加え、「主将としてチームをまとめきれてなかった」。自己嫌悪が募り、ユニホーム姿で何も持たずに昼すぎに姿を消した。日付が替わろうかという時間にようやく実家に戻り、母親に連れられて監督の元へ。「何度も心は折れたけど、監督さんが拾ってくれた」と振り返る。
思い返せば、東亜大(山口県下関市)の現役学生だった坂原監督が就任したのは05年。当時、下関国際野球部は荒れに荒れていた。部室は窓ガラスが割られ、壁は落書きだらけ。就任直前の山口大会は部員の集団万引が発覚して出場停止。生活態度を正すことから始めた指揮官に反発し、部員が1人になったこともあった。指揮官は「甲子園出場」という夢を語り続け、12年たった今夏にかなえた。
三本松
1・左大久保祥吾 2
2・二多田祐汰 3 東かがわ市立大川中
3・投佐藤圭悟 3 東かがわ市立白鳥中学校
4・一盛田海心 3
5・右川崎愛弥 3 東かがわ市立引田中
6・捕渡辺裕貴 3 東かがわ市立大川中
7・中浦上統也 3
8・三下地海誠 2
9・遊黒田一成 3 東かがわ市立白鳥中学校
下関国際
1・中清水大輝 3
2・遊甲山達也 2
3・右吉村英也 2
4・一鶴田克樹2
5・三川上顕寛 2
6・二浜松晴天 2
7・左木村大輝 1
8・投植野翔仁3
9・捕品川優人 2