【高校野球】まもなく出場校決定
あれから2年…今春センバツ出場目指す元「侍戦士」たち
注目の今春センバツ出場校は1月29日に発表
1月29日に第88回センバツ高校野球の出場高校が発表となる。3月11日に抽選会、同20日から開幕。昨年は福井・敦賀気比高校の優勝で幕を閉じた。今年はどんなドラマが待っているのか。白熱した戦いを期待したい。
今回の新3年生にはドラフト候補の選手や将来性抜群の選手もいるが、その中で注目したいのが元侍JAPAN戦士たちである。2013年、当時中学3年生だった野球少年たちがU15日本代表として侍のユニホームを着て戦った。
出場したのは国際大会「15Uアジアチャレンジマッチ2013」。韓国、台湾などが出場し、愛媛・松山で行われた。韓国には10-0、台湾には5-0で勝利。韓国戦では犬丸和樹投手(現福知山成美)、台湾戦には鈴木昭汰(現常総学院)が先発し、それぞれ勝利を収めた。
監督は現役時代、巨人、西武で活躍した鹿取義隆氏だった。元プロから教わる技術は中学生にとっては目からうろこ。鈴木も「中学校ではストレートしか投げていませんでしたが、変化球などたくさん勉強できてうれしかったです」と振り返る。
その後、茨城の名門に進学し、2年春に甲子園に出場。今年も頂点を目指し、聖地に戻ってくる可能性が高い。センバツの参考となる秋季関東大会では初戦で強豪・横浜高校と対戦し、ドラフト候補の藤平尚真に投げ勝った。藤平もU15日本代表メンバーで力をつけて、神奈川を勝ち抜き、関東大会まで上がってきた好投手だった。
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明徳義塾、大阪桐蔭…強豪校で活躍する元侍メンバーたち
四国大会では明治神宮大会優勝した高松商業に決勝で敗れたが高知・明徳義塾も出場が濃厚。明徳義塾にはU15でショートを守った大北海斗内野手が所属する。明徳では主にサードを守っている。
兵庫・報徳学園の近畿大会ベスト8に貢献したのは同大会1回戦の北大津戦(滋賀)でサヨナラ打を放った河野翔吾内野手。河野もU15メンバーの2番・サードとして活躍した選手だった。近畿では大会4強(大阪桐蔭、滋賀学園、明石商、龍谷大平安)プラス2校が選ばれるため、出場する可能性はある。
強豪・大阪桐蔭の7番、越智泰弘外野手もU15メンバーの1人。近畿大会の準決勝・明石商戦ではタイムリーを放ち、勝利に貢献。近畿大会優勝へと導いた。越智はU15でクリーンアップを任されていた左の強打者だった。侍では主に代打での出場だった本橋慶人外野手も関東一でレギュラーをつかみ、東京大会を制した。
彼らは日本代表の経験を糧にして練習に励んできた。今回、センバツ行きがかなわない選手も夏の甲子園を目指してさらに努力を重ねていくことだろう。世代のトップだった選手たちが高校でも飛躍できるか。甲子園での活躍が期待される。