東邦vs三重
東海大会準決勝
東邦002400202 10
三重003200400 9
東邦:扇谷・西・荒島
三重:福田・定本・福田・山本大
東邦が9回2死から4番石川の逆転2ランで、センバツ出場を確定させた。
1年春から東邦のショートを務めたことで話題になっていた石川は185㎝81㎏の体格でスイングも力強く、秋季大会では4番サードで、グラブさばきが柔らかく守備は安定している。この試合では三重投手陣の変化球攻めに遭い、第5打席まではまったく快音が聞かれなかったが、1点ビハインドの9回2死1塁で回ってきた第6打席では、センター126mと広い岡崎球場の右中間スタンドに放り込む逆転2ラン。まさに一振りで東邦をセンバツに導いた。
愛知大会では圧倒的な強さをみせ、新チームは練習試合も含めて負けなし(決勝で静岡に5-6で負けたが)であった東邦も三重には大苦戦。打線は最終的には10得点とったが、投手陣が三重の粘りの前に9失点を喫したのが原因。中でもエース扇谷は187㎝94㎏という本格派右腕で、140kmオーバーをマークするなど球は速いが、結果として4回途中KOとなってしまった。
対する三重は前チームから活躍していた定本・山本大の2枚看板が不調で、背番号11のサイド右腕の福田が中心。エースで主将もつとめる定本は4回から登板したが、ストレートは130中盤しか出ず、コントロールも悪く1アウトとっただけで福田をマウンドに戻すという始末。しかし、三重は打線が奮起して優勝候補筆頭の東邦にここまでの戦いができた。