恋衣
恋をしている女性を「恋衣をまとっている」と優雅に言い表すときがある。
きっと、フワフワと身も心も舞い上がってしまいそうになっているのでしょう。
ところで「恋」は「来い」なのです。
古くは人に限らず、土地、季節、植物など自分から遠く離れている物事を、思い慕う気持ちを言い表した。
つまり、「自分のそばに来てほしい」「こっちに来てほしい」・・・・そんな気持ちが恋なのです。
だから、身近な存在になったときに恋が冷めてしまうのも当然のことといえるのかもしれません。
恋衣も知らず知らずのうちに脱ぎ捨ててしまっているもの。
けれども、そこから着飾らない者同士の、本当の恋が始まる。
![イメージ 1]()