ミス・ワールド(Miss World)世界大会のカナダ代表に選出されたアナスタシア・リン(Anastasia Lin)さん(25)が、同大会が開かれる中国への入国を拒否され、香港(Hong Kong)で足止めされている。
ミス・ワールド世界大会は、12月19日に中国南部の海岸リゾート都市、三亜(Sanya)で開催される。5月にミス・ワールドのカナダ代表に選ばれたリンさんは、中国政府が自分の人権活動を理由に開催地入りを阻止していると主張している。
女優のリンさんは、中国における人権侵害に対し、映画や公共の場で積極的に非難の声を上げてきた。特に問題視していたのが、中国本土では非合法化されている気功集団「法輪功(Falun Gong)」の学習者への迫害だった。
リンさんは7月、アメリカ議会での公聴会で中国での宗教迫害について証言していた。
リンさんは、中国の大会主催者からの招待を受けていないが、中国への渡航を決意。しかし、リンさんは入国を許可されなかった。
カナダ紙グローブ・アンド・メール(The Globe and Mail)は25日、中国当局がリンさんを「ペルソナノングラータ(好ましくない人物)」と宣告したと報じている