ヤクルトは、育成選手の7年目右腕、平井諒投手(25)を支配下選手登録した。チームは5連敗中で借金9。防御率は12球団ワーストの5.09と低迷しており、近日中に昇格する可能性が出てきた。2013年に右肩を手術したが、今季は2軍戦で好投。背番号は「167」から「67」に戻る。
救援陣に頼もしい男が帰ってくる。この日、支配下選手登録された平井は球団広報を通じ、喜びのコメントを寄せた。
「やっとスタート地点に立てた。一日でも早く1軍のマウンドに立てるよう頑張りたい」
1m84㎝78kgの右腕は2010年に愛媛・帝京五高からドラフト4位で入団。12年に1軍初登板を果たし、最速153㎞の直球を武器に、縦のスライダーで三振も取れる救援投手として22試合に登板した。しかし、翌年7月に右肩のクリーニング手術を受けた後、1軍登板の機会はなかった。
育成選手として契約していた今季はイースタン・リーグで19試合に登板し、防御率1.86と安定。以前のような球威が戻り、ピンチで三振が取れることから、近日中に1軍の救援陣に名を連ねる可能性が出てきた。小川シニアディレクターは「(1軍で)十分できると判断した。連投も回またぎも2軍の試合で確認した」と説明する。
チーム防御率は12球団ワーストの5.09。高津投手コーチは、平井について「(1軍救援陣の)選択肢の一人になる」と期待する。さらに投手陣をテコ入れを決断した。