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中京学院大・吉川 進学するはずだった亜大を“恩返し撃破”

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 第65回全日本大学野球選手権 ▽準々決勝 中京学院大5―1亜大
 
 4強が出そろった。今秋ドラフト1位候補の中京学院大・吉川尚輝遊撃手(4年)は、当初は進学予定だった亜細亜大に恩返しの白星。初出場でベスト4に進んだ。
 
 “ウィニングボール”は吉川のグラブに吸い込まれた。4点リードの92死一塁。捕手の送球を受け、二盗を狙った走者にタッチ。「勝ったんだ―。実感が湧かない」。かつての仲間、師に感謝の念が込み上げた。
 
 亜細亜大に進学が決まっていた。高校3年の2月には沖縄キャンプに参加。だが、厳しい練習に戸惑いを隠せず、母・陽子さん(51)に電話した。「飛行機のチケットを予約した。お金がないから、振り込んで」。上京した両親に連れられ、岐阜に帰省。心は白球から離れた。憔悴していた末っ子の三男に両親の言葉が優しく響いた。
 
 「尚輝は野球をやっているときが一番生き生きしている。輝ける場所があるのは、いいことだよ」
 3月の入試を受け、中京学院大でもう一度、野球を続ける気持ちに傾いた。亜大の旧友とは、「試合するときが来ると思わなかった」とメールで健闘を誓い合った。試合前には相手の生田勉監督(49)にあいさつ。32死一塁で二塁内野安打を放ち、続く先制適時打を呼び込んだ。相手の同級生とは塁上で言葉を交わし、「体がでかくなっていて、びっくりした」。白球が結んだ縁に思いをはせた。
 
亜細亜大というと、大阪桐蔭で4番を打った田端、近田両選手も入学を決めながら、進学しなかった。どうも、亜細亜大野球部の持つ独特の雰囲気になじめなかったようだ。
 
 ◆吉川 尚輝(よしかわ・なおき)199528日、岐阜・羽島市生まれ。21歳。中京高では3年夏の岐阜大会4強が最高。中京学院大では1年春から岐阜県リーグ戦出場。通算で116安打は先輩の広島・菊池の106本を上回る。今春は打率49分、12打点でリーグ2冠。177cm79kg。右投左打。

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