明桜 2 5 0 0 1 1 0 1 8 |18
東海大山形 1 0 2 5 3 0 0 0 1 |12
1回表、明桜が2点を挙げて攻め続けると東海は早くも投手を交代。この場面は相手打者の守備妨害により何とか終わった。
1回裏、明桜の先発左腕・山崎祐太朗(3年)が先頭打者に四球を与えるとバントで得点圏に走者が進み、ここで続けて暴投する独り相撲であっさり1失点。
2回表、ヒットにエラーも絡み無死満塁。ここで押し出しに犠牲フライ、更に3本のタイムリーで一挙5得点。明桜が一気に突き放します。
しかし3回裏、4・有方琢眞(3年)の右中間を深々破るタイムリー三塁打で2点を返すと、4回裏にも小野智哉(3年)の初球ストレート狙い撃ちのソロHRを皮切りに3本の長打を含む怒涛の4連打で同点に。リリーフした明桜のエース右腕・阪田悠悟(3年)も勢いを止められず、有方には内寄り速球を左中間フェンス直撃のタイムリー二塁打とされて遂に東海が逆転。
6回裏にも押し出し2つなどで3点、明桜も細かく加点して追い上げて試合は東海が1点リードで9回へ。
最終回から東海はエースナンバーを背負う有方がマウンドへ。有方は恵まれた体躯から140キロ前後の速球を投げ込み、こりゃあ勝負あったか?という雰囲気もあったものの、ここからまさかの展開に…。
先頭に四球、暴投と地に足が着かないまま走者を2人背負い、4番の代打・岩城圭悟君(2年)が速球に振り負けず左中間真っ二つの二塁打、これで一気に明桜が逆転に成功。更に満塁で1番・東内凛君(3年)がフルカウントからの142キロを左中間へ運び走者一掃のタイムリー二塁打を放つなどあれよあれよという間にこの回8得点。
9回裏に東海も1点は返すも、さすがにこの点差はひっくり返すことができなかった。
ともに強打がウリのチームとはいえ凄い試合でした。
明桜の先発・山崎は小柄な左腕、エースの阪田は中肉中背のスリークォーター右腕だが、ともに県内では完封もあったが本来の姿ではなかったといえる。
阪田は、130キロ台でもある程度コーナーに纏めてゲームメークするタイプ。この試合は完全に東海打線が勢いづいていて、のまれて四球を連発、降板となってしまった。これが後を引いたのか育英戦でも1死も取れなかったようで…夏に向けて立て直しでしょうね。
その育英戦では1年生の大型右腕・山口航輝が経験を積んだようですし期待したい。
野手は1・2年生も結構スタメンに多かったですが確かに打力はある。2番・二塁手の早川隼喜(2年)は長身細身で積極的に相手を揺さぶる嫌らしい左打者。足は速いし、打撃も巧い。
3番・遊撃手の小川洋(2年)も小柄ですが力強さがあり、1年生で6番・三塁手として出場の松本力也(1年)は4の4で2長打、残り2打席は四球と犠打ということで素晴らしい活躍。180センチぐらいで体の線はまだ細めだが、左打席からシャープなスイングで球足の速いライナーを連発した。守備はちょっと怪しかったが無難にこなしたし、今後の成長に期待したい打者です。
3年生でも主将で1番・中堅手の東内凛(3年)が均整の取れた体躯から無理せずスイングしながらも打球が伸びていました。まさに三拍子揃った選手という印象で気になった。