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92年かかったドイツの賠償金支払い

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ドイツは第一次大戦の講和条約である1919年のベルサイユ条約で課された賠償金を支払い続けてきた。それが、2010年をもって、遂にその支払いが完了した。
 

 東西ドイツ統一の20周年を迎える10月3日は、奇しくも第一次大戦に幕を引く日にもなった。ドイツは敗戦後92年を経て、ようやく賠償金の支払いを終えることになる。

 
 ドイツ政府は、第一次大戦後に戦勝国に要求された莫大な賠償金の支払いに充てるため、24年と30年に外国で国債を発行した。それが2010年、その最後の利払いが終わる。
 
 巨額の賠償負担は20年代にドイツ経済を破綻に追い込み、ベルサイユ条約に対するドイツ国民の怒りにつけ込んでナチスが台頭した。
 
  借金の返済は大恐慌とナチスドイツの時代に中断し、53年に再開された。最後の利払いは、6990万ユーロ(約80億円)になるという。

画像は、賠償金支払いのため、大量のマルク紙幣を造ったところ、紙幣が価値を失ってごみと化し、子供がマルク紙幣の札束で遊んでいる第一次世界大戦後のドイツの様子。

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