フレンチパラドックス( French paradox)とは、フランス人は喫煙率が高く、高脂肪の食生活をしているにもかかわらず、心臓病にかかる確率が比較的低いことを言う。
赤ワインが心臓疾患の発生率を減少させることを推定したこのパラドックスの説明が、1991年に米国の「60 Minutes」で放映されたときは、赤ワインの消費量が44%も増加し、いくつかのワイナリーは、製品に「健康食品」のラベルを付ける権利の獲得のためにロビー活動を始めた。
私も「フレンチパラドックス」(フランスの逆説)つまり、高脂肪の食生活をしながら心臓疾患にかかりにくい根拠は、ポリフェノールを豊富に含む赤ワインにあるとみて、飲むなら赤ワインと決めて10年以上がたつ。
赤ワインだけでなくポリフェノールを多く含むチョコレートやコーヒーもできるだけ毎日とるようにしている。
FAOのデータによると、2002年で平均的なフランス人は108g/日の動物性脂肪を消費している一方、平均的アメリカ人は72g/日しか消費していない。
フランス人はアメリカ人に比較して4倍量のバター、60%増しのチーズ、3倍近い量の豚肉を多く食べている。フランス人は、総脂肪摂取171g/日でアメリカ人の157g/日をわずかに上回っている程度であるが、フランス人ははるかに多くの動物性脂肪を消費している。
それは、アメリカ人は大きな割合を植物性脂肪の形での脂肪を消費しており、その中心は大豆油であるからである。
しかし、英国心臓財団の1999年からのデータによると、35〜74歳の男性の虚血性心疾患による死亡率は、米国では10万人あたり115人で、フランスでは10万人あたり83人のみである。