届けておくれ、この思い・・・・
中国の漢の時代、蘇武という名将が武帝の使者として、北方の匈奴(きょうど)へ派遣されたが、捕えられてしまい、長い間、国へ帰ることができなかった。
そこで、南に渡る雁の脚に手紙をくくりつけて飛ばした・・・・・という故事から、手紙を雁の使いと呼ぶようになった。
漢の時代のことだから、もう2000年たっている。
鳩ならまだしも、雁のことなので、漢まで届くはずもないのだが、最終的には手書きを括り付けた雁が発見され、蘇武も救出された。
雁は「かり」と鳴く鳴き声から名付けられたようだ。
雁を大空に放つような気持で手紙を送れば、もっと思いが伝わるのかもしれませんね。