女神の贈り物
11月を霜月というが、元は「霜降り月」から来ているようだ。
ところで、霜を降らす女神を「青女(せいじょ)」という。
日が昇れば、その光に溶けて消えてしまう霜の花。きっと、寒い日に朝早く起きた人だけへの、女神さまからのプレゼントなのかもしれません。
その結晶の形から、六つの花とよばれる雪に対して、霜を三の花とも呼びます。
十一月の異称は、ほかに神楽月(かぐらづき)、雪待月、神帰月・・・・そう、出雲に言っていた神様たちも帰ってくる月です。
バラエティーに富んだ十一月の表情を、来るべく寒さに備えつつも、錦秋の表情を楽しむことを人々は忘れてはいけませんね。