「空海の言葉」
•信じて修行すれば誰でも必ず仏になることが出来る。
•薬は病気から救ってあげたいという気持ちから生まれたものである。仏の教えは心を救ってあげたいという気持ちから生まれたものである。
•周りの環境は心の状態によって変わる。心が暗いと何を見ても楽しくない。静かで落ち着いた環境にいれば、心も自然と穏やかになる。
•道理に迷って苦しむのも、自分の中にある仏に目覚めて正しく励むのも、みな自分の決心次第である。
•嫉妬は自分とそれ以外の人とは別々の存在だと思う心から生じる。もし自分と自分以外の人を別ではなく、同じ存在だと見ることが出来れば、嫉妬することがなくなり、公平な心になり、全ての人の善行を心から賞賛できる。
•つまらない人は、善行と悪行の区別がつかず、その因果も信じることがない。目の前の利益だけを見ているので、その因果は必ず返ってくる。
•修行して悟りを得ようとする人は、心の本源を悟ることが必要である。心の本源とは清らかで綺麗な明るい心である。
•善行をなそうとする人も、悪行をなそうとする人も、まず心の中でそれをなそうと決めてから、その行動をするものである。仏が悟った安らかな心を求めるのも、また同様にそうなると決めることから始まる。
•仏として生きる道は遠いところにあるのではない。すぐそこにある。
•優れた大工が木材を使うとき、真っすぐな木は曲げずに、真っすぐな特徴をいかしてその木が必要な場所に使う。曲がった木は、無理に伸ばさずに、そのままその特徴をいかしてその木が必要な場所に使って大きな家を建てる。
•人間は誰もが胸のなかに、宝石となる石を持っている。一生懸命磨いて、美しく光り輝く玉になる。
•ものに決まった性質などない。悪人もいつまでも悪人ではない。
•気持ちが落ち込んでいる時や悪いことを考えているときは、すること全てがわざわいを招く。
•ものの道理を見る目が開いていれば、身の回りのもの全てが大事なものだと分かる。
•優れた知恵者は愚か者にみえる。
•人を思いやる気持ちと、人に利益をもたらす行動をすることが全ての根本である。
•仏の教えは一言で言えば、自分の利益と他人の利益を一致させることである