明日を迎えるために
「つごもり」は「月隠(つきこもり)」がなまったもののようです。
旧暦では、新月の日が一日ですから、月の終わりは、月が隠れてしまうという意味で「つごもり」と言った。
ですから、一年の最後の日は「大つごもり」になる。
同じ字で「おおみそか」とも読みますが、「みそか」は「三十日」ということ。旧暦では十二月は三十日まででした。
この日の夜は、除夜ともいいます。
旧年を除く夜という意味で、百八ある人間の煩悩を除夜の鐘で払って、新年を迎えようというものです。
一日を「ついたち」と読むのは、月立(つきたち)が変化したもの。
明日からまた、新しい月が満ちはじめるように、あなたの新しい一年が満ちていくことを願っています。