◆竹安 大知1994年、埼玉県蓮田市生まれの22歳。生後すぐに静岡県伊東市へ転居。高校は二松学舎大付に進学も1年時に伊東商へ転校。甲子園経験はなし。社会人の熊本ゴールデンラークスを経て15年ドラフト3位で阪神入団。183㎝80kg。右投げ右打ち。
熊本ゴールデンラークス時代の14年12月に右肘のトミー・ジョン手術を受けていた。15年シーズンは主にリハビリに充てていたが、潜在能力の高さを認めていた担当の田中スカウトが、1年待って完治してからでは上位で他球団と競合する…と、15年ドラフトでの指名を進言。実際に巨人、中日、オリックスが下位指名する情報をキャッチしており、金本監督は3位まで繰り上げて強行指名した経緯がある。
1年目は主にリハビリ期間となることは覚悟の上。実質的には2017年が“1年目”という位置づけだ。金本阪神の秘密兵器になる。
≪青田買いでプロ入り、成功した投手≫
★井川慶(阪神)水戸商3年時の97年、悪化した腰痛を理由に他球団が敬遠するなか、阪神が2位指名。2年目の99年に1軍デビュー。01年のローテ定着以降、主戦で2度のリーグV。虎通算86勝を挙げた。
★金子千尋(オリックス)04年にトヨタ自動車から自由枠で獲得。1年目はドラフト前に判明していた右肘故障の治療に専念した。4年目の08年に初の開幕投手&2桁勝利。10年に自己最多17勝でタイトル。
★吉見一起(中日)右肘故障、手術明けながら、05年トヨタ自動車から大学生・社会人ドラフト希望枠で入団。3年目の08年に開幕1軍入りで10勝をマークした。09、11年に最多勝。11年は最優秀防御率と2冠。
★大野雄大(中日)大学No.1左腕の異名を取りながら、仏教大4年時の10年夏に左肩を故障したため、ドラフトは中日が一本釣り。1年目はリハビリに費やし、ローテに定着した3年目13年に初の2桁勝利。