第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝は、米国が8対0でプエルトリコに圧勝し、悲願の大会初優勝を飾った。
米国は、3回にイアン・キンズラー二塁手(タイガース)の2ランで先制すると、2点を加えて迎えた7回にはブランドン・クロフォード遊撃手(ジャイアンツ)、指名打者ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)のタイムリーで3点を追加。8回にもダメ押しの1点を加え、前回準優勝のプエルトリコを下した。
エリク・ホスマー一塁手(ロイヤルズ)は、「USAを胸に戦うときはいつもと違った気持ちになる」とコメント。「アメリカを野球界のトップに返り咲かせたかった。そして、俺たちはそれを成し遂げた」と喜びを爆発させた。
クリスチャン・イエリチ外野手(マーリンズ)は、「俺たちの頭にあったのはたったひとつ。この試合に勝つこと、そして勝つためにできることはなんでもするということだった」と語り、それがチーム一丸となれた要因だったとした。
この日、7回途中を1安打、無失点に抑えて大会MVPに輝いたマーカス・ストローマン投手(ブルージェイズ)は、「重要な試合だと感じれば感じるほど奮起できるし、より力を発揮できるんだ」と述べている。また、「信じられないような経験だった。4年後、このタイトルを防衛するためにまた戻ってくるよ」と誓っていた。
結局、準決勝のアメリカvs日本戦が、事実上の決勝戦といえた。
この日、雨が降っていて、不慣れな天然芝で二つのエラーが出て2失点したことと、投打の主軸大谷が欠場したこと、日本の敗因は、監督や選手によるものではなく、勝運がアメリカにあったといえる。