シー・シェパード
捕鯨妨害の活動家5人にデンマークで有罪判決 団体には135万円超の罰金
デンマークのフェロー諸島で、反捕鯨団体シー・シェパード(SS)が現地で行われている追い込み漁を妨害した事件で、フェロー諸島の裁判所は、SSの活動家5人に有罪判決を言い渡した。
活動家は南アフリカ、フランス、イタリア、ベルギー、ルクセンブルク出身の男性3人、女性2人。リーダー格の南アフリカの女性はかつて和歌山県太地町に数カ月間滞在し、SSのイルカ漁妨害キャンペーンでもリーダーを務めたことがある。
フェロー諸島は今年、追い込み漁に関する法律で悪質な妨害に対する罰則を強化。5人は、フェロー諸島内で漁を妨害したとして、地元警察が逮捕。
それぞれ5千~3万5千デンマーククローネ(約63万円)の罰金刑と8~14日の禁錮刑を受けた。判決では、SSの団体自体にも7万5千デンマーククローネの罰金を支払うよう命じられた。
SSは控訴する方針。今も、オランダ船籍の妨害船2隻や活動家数十人を現地に派遣しており、捕鯨妨害を継続する構えを見せている。さらに、支持者らに対しては、フェロー諸島に圧力をかけるため、活動資金の寄付や自治政府に抗議を行うよう呼びかけている。
SSは毎年9月1日、追い込み漁が解禁される和歌山県太地町にも活動家を派遣しており、日本の警察や海上保安庁などはフェロー諸島でのSSの動向や取締り状況を注視している。
シー・シェパードが世界中で活動していることがわかるが、和歌山県太地町には来ないでほしい。日本の伝統文化を犯す権利は、シー・シェパードにはない。