東京六大学野球新人戦で40歳東大生が神宮初登板
異色の経歴を持つ40歳の東大生が、憧れの神宮球場で初登板した。4月15日、東京六大学野球フレッシュリーグで、伊藤一志投手(3年)が慶大戦で先発。1回4失点(自責点1)で敗戦投手となり、「力不足。不合格では」と話す一方で、夢のマウンドに上がれたことには「よかったとは思う」と納得の表情も見せた。
伊藤投手は麻酔科医としての病院勤務を経て、2012年に東大合格。仕事の引き継ぎなどで3年間休学し、野球部には15年に38歳で入部した。
中学と愛知・東海高時代には野球経験がなく、この日の最速は108キロ。昨秋以降はナックルボールに活路を求めた。神宮での登板を果たし、「18歳で来たかったので、大遅刻かな」と照れながら振り返った。
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