エース飯田「日本一獲りたい」
東都大学野球 東洋大10-1日大
5月23日 神宮球場
東洋大が11年春以来、12季ぶり17度目の優勝を決めた。亜大が国学院大を下して2勝1敗とし、国学院大の優勝の可能性が消滅したため。エースの飯田晴海主将(4年)は右肩手術を乗り越え、名門復活へけん引。この日の日大戦も1失点完投でリーグトップタイの4勝目を挙げた。また、リーグの全順位が確定。東洋大は6年ぶり11度目となる全日本大学野球選手権(6月5日開幕・神宮ほか)に出場する。
エース飯田は、常総学院時代、松井裕樹(桐光学園、現楽天)らとともに高校日本代表入りした実力派だが、大学進学時は2部。自身も右肩痛に悩まされ、2年時は試合に登板できず、同年秋に右肩関節唇を手術した。チームはエース原樹(現ヤクルト)が奮闘し、秋の入れ替え戦で1部昇格した年だったが、何もできなかった。
今春は5戦4完投の働きで、就任46年目の高橋昭雄監督も「飯田が本当によく頑張った」と称えた。前回優勝した11年の全日本大学選手権では4度目の日本一となった。「東都の代表として日本一を獲りたい」と飯田。勢いのまま全国制覇に向かう。