上富田町出身で神村学園高等部（鹿児島県）3年生の戎嶋美有さん（えびすじま・みゅう17）が、日本女子プロ野球リーグの入団テストに合格した。遊撃手としてグラブさばきやフットワークが評価され、夢をつかんだ。育成球団の「レイア」（京都府）に入団する。
日本女子プロ野球リーグのプロテストは6月11、12日にわかさスタジアム京都（京都市）であり、44人が参加して戎嶋さんを含む8人が合格した。日本女子プロ野球機構（京都市）によると、戎嶋さんは12月に入団し、来年4月からレイアでプレーする。順調にいけば、2年後に現在3チームあるリーグの球団いずれかに入る。
戎嶋さんは上富田町の岩田小学校、上富田中学校を卒業。女子硬式野球部がある神村学園高等部へ入学し、女子硬式野球部で主将を務める。
小学2年生から学童野球チームの岩田シャークスでプレーし、田辺・西牟婁の女子児童でつくるチーム「ＴＮエンジェルズ」にも所属していた。中学校では軟式野球部で男子と一緒にプレーし、主将も務めた。右投げ右打ち。
戎嶋さんの憧れの選手は、女子プロ野球・兵庫ディオーネ（兵庫県）の厚ケ瀬美姫選手。高校の先輩でもあり、幼い頃からの目標としてきた。厚ケ瀬選手のように、攻守ともにチームに欠かせない女子野球界を代表する選手になりたいという。
戎嶋さんは「小さい頃からの夢がかなってうれしい。これからレベルの高い選手の中でプレーできることが楽しみ。今まで支えてくださった方への感謝の気持ちを忘れず、大好きな野球を存分に楽しみ、自分の限界に挑戦したい」と話している。